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学科ブログ

SCHOOL BLOG
2024.10.09公務員科

公務員専攻科担任の独り言

【セルフアーカイブ】人そのものに点数をつける試験

こんにちは。公務員系の学科長および公務員専攻科担任の小松です。

「独り言」シリーズもこれで何度目かは分かりませんが、少なくとも全国に「2名」楽しみにしているというリスナー??の皆様がいらっしゃるようですので、今回も高評価、チャンネル登録をお願いできたらと思います。

現在公務員学科は公務員試験2次面接試験対策に取り組んでおります。

今年も学生さん頑張って勉強してくれまして、目下たくさんの1次合格通知が届いています。

我々教員も年間通して最大の繁忙期ですね!

そんな面接シーズンに高校生の公務員試験受験生と約2名のリスナーさんに向けて届けるお話はやはり面接に関するものが良いだろうと考えました。

で、ですね、、、実はこの件、昔がっつり書いたことがありまして、決して面倒くさいからとか楽するためというわけではなく、今回はアーカイブをセルフでやってみようと思ったわけです。

では、今も当時も変わらない「面接の鬼」を自称する私の頭の中をお楽しみください!

ラジオネーム「それはコーンフレークではないですね」さんからの質問!

「昨年試験を受けて、面接試験で不合格になったのですが、何がダメだったのでしょう?どうすれば合格するのでしょうか?」

この子の、この問いに対する現在の答えは、

「君を知らな過ぎるので、分かりません^^;」です。

まだ会ってしっかりとお話をする時間がもててませんので、現時点で言えることだけをお伝えしますね。

今日のタイトルは「人そのものに点数をつける試験」です。

残念ながら良い点数が「当時は」つかなかったのでしょうね(1次の点数とかが影響したことも当然考えられますが今日は除外します)。

面接で不合格になったということは、物凄くキツい言い方をすれば、

「あなたはうちの職場には必要ない」と言われたということになります。

これね・・・一番凹むのは学生ではなく私です。

「4月からの半年間」に関しては私の家族よりも長い時間を過ごし、多くの私の要求や厳しい指導に耐え、過去の合格者から見てもその子が上を行き、かつ、就職しようとしている受験先に「完全に見合っている」と確信し、満を持して送り出した学生が面接で不合格になった時、例えようのないストレスを感じます。

当然のことながら、私のその評価は「日常と面接練習」においてのもので、実際の試験会場での面接を見に行けるわけではないので、本番でイマイチだったかもしれません。

何か致命的な事をやってしまったかもしれません。

でも、不合格です。過程は関係ない。高い点数がつかなかったということです。

下手すりゃ「炎上」することを覚悟で、伝わらないかもしれませんが、いくつかコミュニケーション(対人関係能力)に対する持論を順番に提言しておきますね。

①大人の目を舐めてはいけない!

「15分なんて短時間で俺の何がわかるんじゃ!」という声を聞くことがあります。

残念ながら、面接に携わる人からすれば15分あれば十分ですよ。

私を含めて面接に携わる人は、わずかな時間でとんでもない情報量を目の前の人から得ます。

面接官はそういうことができる人、観察眼に優れている人がやるべきだと思います。

私の趣味の一つに「人間観察」があります。今やそれが仕事でもありますが・・・。

(余談ですが、私は人以外の有機物と無機物にはほとんど興味がなく、嫁さんや子供が季節の変わり目、イベント時に行う部屋の模様替えなどに対しては言われるまで気づかない、鈍感極まりない人らしいです^^;)

イメージの話ですが、そうした人(趣味とまでは行かなくても人とめっちゃ関わる人)は頭の中にすさまじいページ数の「人物事典」を持っていて、目の前の人から得られる情報から、類似する過去に出会った人(顔が似ているとかではない)を検索しているのではないでしょうか?

ピッタリはなくても、「良い感じのする人」or「ん?って感じのする人」くらいの判断は下手すりゃ5秒くらいでしちゃうでしょう。メラビアンの法則でしたっけ?対人関係能力に自信を持つ大人であればその自分の感覚はかなり当てにするでしょう。

②では何を見られているのか?

「コミュニケーション能力」というマリアナ海溝よりも深く、東京ドーム108個分くらいの広さの言葉を私は自分なりにず~~~っと追及しているわけですが、学生の中ではコミュニケーション能力が高いとは「おしゃべりが得意」くらいのファジー極まりない理解がされていますよね。

どんぐらい細かい言葉なのか伝えるために、単語で羅列してみますね。

・声量:その時、その空間、その相手に適した

・笑顔:笑った時だけではなく、「微笑み」を標準装備

・表情:TPOに完全に見合った

・姿勢:座るだけではなく、立ち居振る舞い全て

・声色:聞き心地の良い声

・抑揚のある発声:小学生の発表のような一本調子ではダメ

・身だしなみ:頭髪を筆頭に清潔感が感じられ、サイズ感があっている衣服を身につけている状態。簡単に言えば「キッチリ」しているなという印象が大人の目から見て感じられるレベル

・あいづち:学生の7割はこの訓練が必要です。目上の人の話をあいづちなく聞くなんてありえません。

・合いの手:面接ではあまり必要ないかもしれませんが、コミュニケーション能力が高いとされる人はもれなく合いの手が上手です。

・聴く力:聞こえている、ではありません。集中して聞けているかどうかです。

・語彙力:日本の単語、四字熟語、故事成語、慣用句、カタカナ語、和製英語、英語、時事用語などなど。そもそも相手が何を言っているのか分からないのでは返答もできませんね。

・理解力:相手の話自体はもとより、相手が何を知りたいかなど意図を理解できているかどうか

・行間を読む力:日本人は時にストレートに内容を伝えたり、質問をしたりすることを嫌います。遠回しな表現を好むと言ってもいいです。それを「解する力」、「空気を読む力」とも言えるのではないでしょうか。今の学生に一番足りていないと思える能力です。

・ユーモア:その場に提供できたら素敵ですが、できなくてもそれを理解する、一緒に笑える力は必要です。本来の意味の「独自性」も欲しいですね。

・・・・・やっぱりキリがないですね。

普通に会話(面接)をしながら上記のような力のうちどれをその子が持っているか、判断されていると考えてみてください(少なくとも私はこれ以上のものを話しながら観察しています^^)。

「2次試験に進んだときに練習しっかりし~ようっと!」って考えている子、うちにいくらでもいます。

落ちますよ。

それはもう何度でも落ちます。

面接試験ってね、発表の場ではないんですよ。

目上の方(一緒に働く上司)との初めての会話の場です。

試験官(目上の方)にとっては、一緒に働く部下を選ぶ場です。

「そんな能力持った18歳なんかおらんっすよ!」って言われます。

残念!います!

「18年かけてコミュニケーション能力をしっかりと培った子(ほとんどは家庭ですね。感謝です。)」

早い場合は、大原の入試面接で指摘することもあります。

「君が落ちる面接試験はないでしょう!今年絶対公務員試験合格するやろから、現地で頑張ってね」・・・と。

その子は「失礼します」と入室し、自己紹介(このあたりでもう「わぉ!すごい子来た!」ってなってます^^)して、二言三言私と会話(確認作業やね)しただけです。

その子はやはりどこ受けても合格します。個人的には「スーパー高校生」と呼んでいます。

高校訪問なんかして、担任の先生なんかとその子のお話をするとやはり「年度代表レベル」みたいな言葉が出てきますね。

だから私は自分の目(基準・ハードル)を当てにするし、その目にかなう(ハードルを越える)学生を半年で山ほど輩出するために指導する内容を考えています。

でもそれは、ほとんどの学生さんにとっては「苦痛」でしょうね・・・^^;

そうして学生さんが目に見えて成長していく過程を見るのが、私の仕事の醍醐味です!

さて、最後に今年の学生の面接練習の風景を載せておきますね。

学年、クラスの区別なく4人一組になり、1人の受験生を3人の学生が面接官となり練習しています。

手に持っているのは「愛媛校の面接虎の巻」です。

もちろん我々教員も面接練習しますよ。

でも、メインはこっちです。意外でしょう??

とんでもなく深い理由があります。秘密やけど。

この練習ができるのは自信をもってうちだけですよ!