こんにちは。公務員系の学科長、兼公務員専攻科担任の小松です。
どうやら私のブログは他の職員とは異質らしいという指摘を最近受けたので、今日はちょっと真面目に語ってみようかと思っています(結局これも特殊っちゃ~特殊か・・・)。
私は入社して22年?ほど経過しましたが、私が年を重ねるのと比例せず、学生はいつの時代も基本18歳付近です。
必死ですよ^^; 学生と会話するのが仕事ですから、学生に説明するのが仕事ですから、彼らに伝わるように、彼らの言っていること、興味を持っていることが分かるように。
そんな中、近年の学生に感じることをそこはかとなく語ってみようかと。
私はマンガが大好きです。数えたことは無いですが、48歳になった今も読みまくっていますから、小学生の頃から読んだ本は余裕で一万冊を超えると思います。授業でも学生によくお勧めします。
以前ある学生から「先生、お勧めのマンガを教えて下さい」と言われ、本気でリスト化したところ、Excelのシートが一枚できまして、学生が引いたということがありました。ま、オタクといってよろしいかと。
以前からフランスやイギリスでマンガが大ブームになっていると聞いたことがあります。自分で書いたわけでもないのに、「そうでしょ?面白いでしょ?」と世界に対してドヤ顔した私がいました。今やマンガは世界に通用する日本の代表的な文化です。
うちの娘もやっていますが「推し」というもの。私らの時代にはその言葉自体は無かったですが、「好きなキャラクター」いましたよ。今はみんなが何かしらの「推し」をもっている時代らしい。
これも聞かれます。「先生の推しは誰ですか?」いないと答えることが罪であるかのように、いて当たり前みたいな聞き方です。一応「さや香」って答えましたね^^
でも、今の学生にとってそれはほとんどがマンガ由来ではないらしい。
そう、今の学生はマンガをほとんど読まない。
「映像が先」なんでしょうかね?
A:小説→B:マンガ→C:アニメ→D:実写映画 の順番であるとして、AとBを触っている学生が本当に少なくなっています。我々の(もしかしたら私だけ?)感覚では小説、マンガを実写が超えることはほとんどないですよ。人間の想像力は実写を軽く超えます。自分の好きな小説やマンガが「アニメ化決定!」、「実写化決定!」と言われて、私は「やめてくれ」と思いますし、まず見ないです。自分の中のイメージが最強ですから。
全部映像から入るようです。
活字を読むのが面倒なんでしょうか?
長文、長時間がしんどいのでしょうか?
ページめくるのが面倒なんだろうか?
その全てかもしれません。
とにかく私にとっては得意ネタである「マンガで例える」が通用しなくなりつつあります。
それが全てではないでしょうが、近年の学生は日本語の能力が非常に低下しています。
私らが子供の頃は「本を読め」と言われ続けてきました。この場合の本は「小説・評論(文字ばっかりの本)」を指し、マンガを読んでいたら怠惰扱いでした。なんなら怒られました。
私は今どきの子にこう言います。
「マンガを読め」と。
我が子二人には父ちゃんの「蔵書」を自由に読めと言っています。
彼らは残念ながらオタクな父親に育てられ、「ジブリ」は教材とばかりに見させられ、カバー付きで保存している名作マンガを「読め、読め」と言われてきました^^
小6の息子は「スラムダンク」の3周目に突入しました。名作です。
娘は現在私が決して読まない少女マンガに移行していますが、小学校中に「うしおととら」など読みふけっていました。
二人とも国語能力は年相応についていると思っています。
言葉は知りませんが、学生は「短編動画」ばかり見ています。うちの子もほっとくとそんなんばっかり見ています。正直私には何が面白いか分かりませんが、時代には合っているのでしょう。
学生のうちは50分~90分の授業を受ける集中力、働き始めれば最低でも4時間×2の集中力を求められます。
ついていないものは大原に在学している間につけてあげなければなりません。
だから私はアルバイトとマンガを学生に勧めます。
世界の人々ほどに日本の若者がその凄さに気づいていないのは悲しいですね。
小6の息子が言います。「父ちゃん。スラムダンク面白い!他の面白いマンガ教えてや!」
30年前のマンガですよ。
でも、面白い。年齢、時代なんか関係ない。なんなら国も関係ない。
その「しょうもない動画」見ている時間をちょっと割いて、騙されたと思って読んでみませんか??
日本人で良かったって思うはずです^^
※ちなみに、この記事のアイキャッチ画像はある学生に書いていただいた私です。
どんなテイストで描いてほしいか聞かれたので、「ジョ〇ョ風で!」と答えたものです。
メチャクチャ気に入っています^^