皆さんこんにちは。
年が明け、全ての公務員試験結果が出そろい、公務員ビジネス科2年はすでに全日程を終了し、公務員専攻科も後はExcel検定を残すのみとなりました。
1年生もそろそろ今年の本番に向けて本腰を入れ始めたところでしょうか。
さて、卒業式を前に、我が専攻科学生には毎日パソコンに関係のない、「大人の世界への加入教育」をしています。
これまで学校という組織に属し、親御さん、先生や監督に守られてきた学生が4月から大人の世界へ飛び込んでいきます。
学生に何を話しているのか?
「職場で先輩に奢られた時にすべき言動」、とか「お酒が飲めないのに飲み会に誘われた時にすべき言動」とかはさておき、端的に言えば「公務員試験合格はゴールではなく、スタートに過ぎない」という内容の話です。
スタートです。むしろ小学校から専門学校まで受けてきた教育の成果を示すのは4月からですよ。
全部こっからです。
昨年、もしくは一昨年に入学した学生たちは本当によく頑張ってくれました。
愛媛校史上最高の合格率でしたものね。
たくさんの公務員が生まれました。
では終わりか?
違います。こっから40年以上、今までの人生の倍以上の時間を公務員として過ごすのです。
だからこそ、学生には4月に出勤するまでの間、しっかりと準備をしなさいと伝えます。
・精一杯アルバイトをして社会人の疑似体験をしなさい!お金を稼ぐ大変さを知りなさい!
・筋力トレーニングや持久走を毎日欠かさず行いなさい!(試験が終わって太っちゃった学生は特に^^;)
・行政系職種に就職する学生は簿記の勉強、レポートの作成、各役所の主催するボランティア活動などしっかりと取り組みなさい!
などなどです。
社会は、大人の世界はしんどいですよ!
飛び込むまであとひと月ちょっとです。
それぞれの職場で、もし上手いこと行かなかったら仕事辞めなきゃいかんですよね?
私が望むのは、まず3か月、次に1年、3年・・・と教え子が苦労して得た職を辞めずに頑張ることです。
必死に頑張りながら、時に職場の人に頭を下げながら、協力を得ながら仕事を続け、教え子が本当の意味で親元を離れ、自立することです。
数年後にフラッと学校を訪ねてくれて、「続けてますよ」と笑顔で言われたら、その子の人生にちょっとは良い風に関われたかな?と、一人満足します。
そんな自己満足が仕事の糧となっている私にとって、「卒業式」ってやつは脳内での扱いが申し訳ないくらい低いのです。
教え子には「うっそ~んTT」って言われますよ。でも事実です。
高校とは違うんですよ。んなもん通過点ですよ。
そんな私だから、卒業式で、謝恩会で涙したことは訳ありの1回を除いて一度もありません。
今後もこのスタンスは変わらないでしょう。
頑張れ新社会人!
君たちは今まで「先生という肩書の大人」としか関わってこなかったよね?
残念ながら「職場の大人」は先生ほどには優しくないし、細かく順序立てて教えてくれたりはしないでしょう。
でも、その大人は君たちをしっかりと「観て」います。全員ではないですが、ちゃんと評価してくれる人もいます。
その評価ってやつは良いものだけではなく、悪いものが多いでしょう。
お説教を受けることもあるでしょう。たぶん君たちはムカつくでしょう^^
でも、でもね、もし君を呼びつけて「1対1で説教してくれる人」がいたら、
必ずその人についていきなさい!
その人はね、君にとって味方にすべき人ですよ。必ずその説教に仕事で応えなさい!
一足早いけど、当日も伝えるけど、卒業おめでとう!
大原を選んでくれて本当にありがとう。心より感謝します。
公務員系学科長 小松 禎直